7月16日(火)〜18日(木)

16日(火)

引っ越し。荷物とは別に、電車で行く。荷物を運んでくれた親は早々に帰った。

 

家電、小物、宅配で送った荷物、ベッドなどが届く。洗濯機が入らなかった。天気が悪く、さまざまなものが雨で濡れている。ダンボールから荷物を出して早々に全部捨てた。本たちを入れた袋がテーブル代わりになった。

荷物が届く合間に買い物。何を買ったらいいかわからない。ぐるぐるして即席のものを買って帰る。お風呂に入って寝た。

 

朝、家のごはん

昼、バームクーヘン

夜、レンチンごはん、カップスープ

 

 

17日(水)

雨は止んでいたが曇っている。部屋の窓からはあまり何も見えない。

区役所、都庁に住所変更に回る。途中、洗濯機の選び直しのために実家方面の街へ向かう。一種類しかない洗濯機に交換した。来週まで洗濯難民となった。

その後、ニトリIKEA、無印で買い出し。レインシューズが靴底が薄くて足が痛くなる。都心の店舗は郊外と比べて狭くて過ごしにくい。重くても車はないし助け合える人もいない。自分が自覚なく選んだ人生はこれ。

スーパーによっても、何が食べたいのか分からない。買うのも重いし高いし面倒なので、実家から持ってきたお菓子を主食とする。

翌日に備えて早めに就寝。

 

朝、ラスク

昼、なし

夜、蒸しパンとヨーグルト

 

 

18日(木)

引っ越しのあと、初めての仕事。

休み中に上司から謎のLINEがきていたので憂鬱。スーパー営業マンなのは分かるけれど日本語の使い方が私とは合わない。

終わらないし、何したらいいかわからないし、新卒には焦らされるし、急ぎじゃない仕事の相談をされる。難しいって。みんなで育てようよ。自分の台帳をみて、給与が下がっても生活が維持できるか計算したりした。終わらないまま退勤。無印とドラッグストアとスーパーで買い物をして帰宅。すぐお風呂に入って食事して寝たが、23時を過ぎてしまった。お腹の調子がわるい。

通勤時間が短くなって、あらゆるSNSをみる時間が減った。夜、外を見たら遠くに高層ビルの赤いライトが点滅していた。花火とか見えるかな。

 

朝、バームクーヘン

昼、鶏そぼろ弁当とりんご

夜、春雨スープとチョコパウンドケーキ

 

 

 

7月15日(月)

海の日。

 

休みをとりたいと思いながら言い出せず、仕事も溜まっているので働いた。新卒の方が断然コミュニケーション能力があり、自分はぐずぐずしている。会話はうまくできない。職場でもすんなり馴染めない。うまくやれる人とやれない人。私はやれない人のほう。

ほぼ同期の人から電話。若い人をやめさせないように頑張ろうねといった内容。人間性の違いを感じる。私は忠誠心みたいなものはない。この人がいるからって人もいない。仲良くなりたい人もいない。なれないし。私が昨日しでかしたことを知っているかのようなタイミング。わたしは他人とやるのは無理っぽい。無理でもやらなきゃ生きていけない。

30数年生きてきた結果がこれか。気がついたら周りは自分の人生から逃げずに向き合い、歩みを進めていた。私だけなぜか自分の人生が空っぽだった。なんにもない。積み重ねたものも培ったものも学んだこともなにも。親も兄弟も別々の人間、職場の人だってとんでもない他人、そのことが分からなくて、自分をほっぽらかして他人のことばかり気にしてしまう。みんな、何十年かけて築き上げてきたんだね。何もない。ただの空虚と孤独。幼稚な中年。

 

翌日が引っ越しなので、最終的な片付けをする。眠る気になれずドラマを見る。幸の薄い感じの有村架純が好き。1時過ぎに就寝。

 

 

 

7月14日(日)

ここのところ精神が安定していたのは、ただやることがあったからだった。忙しくしていないとだめなのかもしれない。

 

仕事でどうしても普通の社会人として振る舞えない。新卒の言動がいちいち鼻につく。と同時に仕事もできないのに昇進した自分が惨めに思えてくる。上司は基本的に放置で、私ばかり新人の世話をしている。彼女を笑わせることだけが上司の仕事。

ひとりだけ昇進してしまったために、誰にも頼れない。こんな待遇を得ておいて?と思っていそう。新人が役職で私を呼ぶと責められているように感じる。

うまくいくわけがなかった。人と関わることがうまくいった経験が一度もない。それなのに仕事しながら新人教えながら上司の無茶振りをさばき、でも上司にうざがられないように知識をひけらかしてはいけない。なんだこれ?

うまくやれる人たくさんいると思う。でもわたしはできない。できてたらこの会社にいない。

 

新人に微妙な態度をとってしまう。その新人はいつもスン、として偉そうにしているように見える。仕事柄給料もわかるし、絶対もらい過ぎだとか思われてるな。飲み会で前任者の悪口言ってたし私も相当言われるのだろうな。私はそれを言うことは許されない。気がつよいらしい。メンタル強いらしい。といいながらじんましん出るらしい。なんだそれ。強くないじゃん。どうしたって他人とほどほどの距離感を保てない。

 

自分がトラブルメーカーであることは分かってる。だけどなりたくてなってるわけではない。けど私が悪いのであり、周りはひたすらに被害者である。だからこそ他人やコミュニティを避けてできるだけしずかに生きてきた。けれど生きている限り社会から逃れることなんてできなかった。一人で進められる仕事が向いている。そんなのないか。

みんなそれぞれの人生を生きてる。みんなよく生きてるね。わたしは無理っぽい。ちゃんとはできないです。

 

社内公募で地方への募集があった。行きたい。

7月9日(火)、10日(水)

9日(火)

先日、ようやく鍵を受け取れたので朝から新居に向かう。

 

管理人さんに挨拶したかったが不在。内見の時も不在だった。外出するときも、戻ったときも、帰りも不在。永遠に会えない。まずはバルサンをたき、その間に日用品の買い出し。家からも持ってきたが、追加。近くにドラッグストアがあって便利だ。

 

ひたすら掃除する。クリーニング済みのはずなのに結構汚れている。換気扇とトイレは手に負えず、管理会社にいうのも面倒なのでプロに頼むことにした。合間にガスの開栓と一部家具の搬入。

夕方、家電を見に行くのは諦めて帰宅し、自宅から送る荷物の伝票を書いた。

 

家族は興味がなさそう。これまで当たり散らしてきた罰だと思う。母に暗にこれからお金がなくなるみたいなことを言われる。

 

 

10日(水)

宅配の集荷を待つ。待つ間にさらに片付けを進める。置いていく荷物もあるけれど、できるだけコンパクトにしておきたい。

午前指定で13時までにくる予定で、13時頃集荷。

集荷のあと、ようやく外出して、家電、カーテン、ベッド等を調達した。どうにか引っ越し当日に届きそうだ。何もかも高いけど、整ってゆくのは心地がよい。

休日2日とも外出してしまい体力が不安なので早めに休む。

 

 

仕事のことばかり考えるのは体に悪いのだとつくづく感じた。私生活における適度な忙しさは必要だ。暇すぎて悩んでた。自分がやりたいことをやるのだ。先を見てあれこれ不安になっていても仕方がない。今を大切にすること。とはいえ仕事から逃げるのも違うので油断しないように自分を戒める。これまで、人とできる限り関わらないような生き方をしてきたけど、限界なのかもしれない。下手でもなんでも、人間は社会から、人との関わりから流れることはできない。受け入れて、そこに注力したほうが楽に生きられるのかもしれない。

7月2日(火)、3日(水)

2日

 

もう7月になってしまったことに恐ろしくなる。会社で指定された資格試験の日。過去2回落ちていて3回目。一夜漬けして落ちたので、今回は早々に準備したつもりだったが結局あまり勉強ができず、焦る。定時が遅くなると勉強しづらい。

朝、早めに家を出て試験会場近くのカフェで朝食を取りながら問題演習を始める。

昼頃試験を受け、無事合格した。肩の荷がおりた。これでいまの職位に求められている資格は全てとれたことになる。

勉強は、つらいし苦しいし面倒だけど、勉強に集中しているとそれだけを考えられるので楽しい。現実の嫌なことを忘れられる。

 

 

1時間弱空いて、賃貸物件の契約。WEB重説だった。今どきだ。担当してくれた営業さんは宅建を持っていないのに、自営でやっていると言っていた。きっといくらか儲けを取られてしまうだろうから、大変だなと思う。

終わって旧居の組織の方への菓子折りを購入して帰宅。新宿駅は行くたびに通路が変わっている。

 

 

3日

昼前に期日前投票と転出届、郵便の転送サービスの申し込みに行く。地元には数年前、ゆるキャラグランプリが終わった頃に登場した公式キャラクターがいる。バスのラッピングから住民票、ランドセルカバーまで、町が手配する様々な公共物にそのキャラクターが使われており、役所にもたくさんいた。かわいいけど少し胸やけがする。でもかわいい。

 

午後は転居するに当たっての手続のようなもの。自分のために何人も集まってもらい、申し訳ない気がした。

夜もあつまり。これは11月までWEBで参加することになった。

結婚でも就職でもないのに転居することを通常は非難されるのだが、今回は分かっていて口にしないのか。それとも田舎にとって私のような存在は異質であったので、いい機会と思うのか。分からない。

 

自分で家を出ると決めて、気持ちがかなり落ち着いた。自分がやりたいことを我慢するのは、身体に悪い。ただ逃避したから楽に感じている可能性もあるので、気をつけなければいけない。油断してはいけない。すでに胃腸の調子が悪くなってきている。

 

夜、寝る前に少しだけ荷造りを進めて就寝。

6月21日(金) それぞれの地獄

上司は出張中。

夕方、職場の先輩が退職するとの連絡が入った。すぐ面談に来て、もうつらくて会社にいられないからと、翌日から有休消化に入ることになった。

4月から異動して、5月に一緒に昇進したばかりだった。いつも笑顔で明るくて、後輩指導も素晴らしくて、なんで自分がこの人より職位が上なのだろうと惨めな気持ちになるほどだった。

人間関係と業務量。家庭の問題。

そのひとの抱えていることを少しだけ聞いて、自分の大切なもののために仕事を辞める決断をした先輩は、勇気のある人だと思った。

会社は守ってくれない。守るにも限界がある。自分で決めるしかない。

 

目が覚める思いがした。

ここのところのわたしは、

自分ばかりが損をしてばかみたい、

みんなできてるのになんでわたしだけ、

なんで自分はこんなクズなんだろう、

みんなずるい、なにがずるいのか分からないけれどずるいずるいずるい、

ずっとそう思って、誰だか分からない相手を、社会を、縁する人全てを恨んでた。

わたしだけが辛いんじゃないことは頭では分かってる。わたしはただつらいことから逃げることしかしてこなかったから、自業自得なのだ。それでも自分だけ貧乏くじをひかされたような被害者意識と、そんな思考しか持てない自分の加害者性にうんざりしていた。

 

 

けどそうじゃないとわかった。

それぞれ地獄を抱えてた。見えないだけだった。変に納得してしまった。わたしは愚かだなあと思った。

地獄だと考えたとき、自分の地獄と他人の地獄を比べることには意味がないと気がついた。

みんなつらい、だってみんな地獄だから。

 

生きていくということはだいたい地獄。うまくいくことなんてほとんどない。つらいことばかりだ。けれど生まれた以上死ぬまで生きるしかないのだ。だとしたらこの地獄をどうやって乗り切るか。毎日地獄をいきるしかない。

 

 

自分の狭い世界しか見えていないと、物事を見誤ってばかりだ。人はひとりでは生きてゆけない。依存だってする。依存先は多いほうが良い。ひとりよがりの依存はいつか破綻する。うまくいかないことばかり。すれ違うことばかり。失敗ばかり。けれど地獄をいきる。

みんなに地獄があることを分かりながら、自分の地獄を生きてゆく。あくまで人生の舵を握っているのは自分だ。

他人の中には踏み込めないから、自分の裁量がきく部分なんてほんのわずかだけど、その範囲でできることをやるしかない。

 

 

仕事を抱えない、後輩を認める、他者との関わりを受け入れる。ままならなさを受け入れる。他責をしない。自責もしすぎない。

起きたことは仕方ない、失敗も仕方ない。何があっても死ぬまで生きるしかない。

 

6月12日(水)

頭の中がぼんやりしてすっきりしない毎日を過ごしている。ほんとうに死ぬまでの時間潰しという感じ。ときどき不安の発作がおきて家族に呪いのような連絡をしては無視されたりうんざりされたりしている。最近はよく好きな小説家が歌手時代にリリースしたアルバムを聴いている。あれは心がおしまいになったときに聞きたくなる。

 

 

組織の人と会う。相手もわたしと会いたいわけではないことが如実に伝わってきた。

ネットで賃貸物件を探すけれど、ピンとくるところがない。先月末に無理して内見にまで行ったのに、結局決めきれないまま。

撮り溜めたドラマを観る。虎に翼、くるり、ナインボーダー、燕は戻ってこない、Root、ギフテッド。

休日に出かけないでぼんやりする日々が続く。けれど逆に疲れることにも気づき始めている。出かけた方が気分転換になるのにできない。やりたいなとぼやりと浮かんだ考えは、次に思い出すまで忘れてしまう。

 

 

 

昔はよく手帳に日記や気持ちを書き殴っていた。ちょうど大学生になってからだろうか。卒業後にニートに突入してから本格的になり、誰にも見せられないメモ帳やノートが何冊も溜まった。なんとか勤め先を得て、仕事以外何もせずにダラダラと過ごし、友人をなくし、組織でも居場所を失い、体調を崩し、他責で同僚や会社の不満ばかり、全ては自業自得だと絶望する、そんな毎日を汚い文字で書いたノート。五年前と同じことで悩んでいること、読み返すこともほとんどないことに気づいて、だんだん書く頻度も減っていた。それを一、二年前に部屋の片付けのときに処分した。読まれたくないからシュレッダーにかけた。シュレッダーするためにリングや表紙を剥ぐのがとても面倒だった。 紙袋を何十にもしてガムテープでぐるぐる巻きにして捨てた。そのときにもう紙に書くのはやめようと思った。こうしてネット上で打てば良いじゃんと思った。でもなんか違った。頭の中の整理ができなくなったまま、その場しのぎでおどおどしながら過ごしている。

 

 

Twitterをひたすらスクロールする。面白くもないのに目が離せない。