不正解

12月10日日曜日

 

仕事が思うように進まなかった。打ち合わせでは諸問題が露呈し、そもそも起こりうる問題の洗い出しすらできていないと思う。ゾクゾクするな…と同僚と話していたら上司が『ゾワゾワしてきた…』と呟きながら戻ってきて笑った。

 

引き継ぎや今後の体制をどうするかが本当に見えてこない。多分やばさを実感できるほどの材料がないだけ。

 

同僚からは自分の持ち場を守れと言われる。確かにそうだ。私の担当領域まで揺らいだら世話ないね。

 

 

 

夜はむりやり定時に上がって職場の女性だけで食事会。同僚の退職にショックを受けた子を励ます会だと思っていたけれど、その話題には殆ど触れずにとりとめのない会話。私の健康状態を気遣ってもらいありがたく申し訳ない。けれど機能性ディスペプシアと会食恐怖をうまく説明できず、ただの内臓の弱い人間となっている。そしてやはり途中から吐き気、意識が朦朧としてきて、なんとか耐えたけれどうまく受け答えができていたか覚えていない。

 

皆笑顔で話しているけれど、心の中は見えない。本心は見えない。何を本当は感じているのかわからない。皆いろんな考えを持ち、それぞれ間違っていない。みんな正しいと思う。けれど時にそれが両立しえないものだったりして、好き嫌いや意見の相違となる。どれも正しいと思うのに、一方を選ぶともう一方は正しくなくなる。どれが正解か分からない。どれを選べばいいかも分からない。ずっとずっとそれが苦しくて悲しい。そうやって自分では何も選べず決められないでいる。どうしてこうなんだろう。

 

人と距離をとりたい。人と親しくなれない。関わりから逃げてしまう。けれど人は一人では生きられないし、孤独はつらい。嫌われるのがこわい。面倒から逃げているだけなのかもしれない。

 

自分にも周りにも、自分の思うひとつの誠実を尽くすしかないのだと思うけど、それは同時に誰かを傷つけたり、誰かにとっての間違いなんだと思うと気が遠くなってくる。どうしたらいいか分からない、理解と納得ができない。